受験準備のA B C

ペーパー学習の意味

昔から、小学校受験、と言えば、ドリルのようなペーパー学習が定番でした。 いえいえ、実際には、そのように勝手に受験者側が思いこんでしまった、と言うほうが正しい かもしれません。

小学校受験を云々されるようになるずっと以前から、「先取り教育」「就学前教育」のよう なかたちで、教育熱心なご家庭では「ひらがな」を教えたり、100まで数えさせて数に親し ませたり・・・ということをされていたでしょうね。

  私は、昭和33年生まれですが、すでにご近所のMちゃんのお家には、たくさんの「ドリ ル」と呼ばれるものがあって、「さあ、もうお家に帰りなさい。これからうちの子は、お勉強 をするからね。」と言われたことをよく覚えています。
思えば、Mちゃんのお母様は、教育ママと呼ばれる時代の「さきがけ」的な方だったのでし ょう。まだまだ手回しの鉛筆削りも全家庭に普及していないような時代ですから、Mちゃんマ マは丁寧に鉛筆を削り、Mちゃんに就学前の準備をされていたと思います。

小学校受験では、知育的なペーパーが不可欠!という考えは、そういう「教育ママ的発想」 の延長戦上にあった、案外、不確かな考えではなかったかな?と思えてなりません。
確かに、小学校受験では、3,4枚~10枚程度のペーパー試験を行う学校は多いですね。 でも、その一方で、昔から、ペーパー試験は実施せず、行動観察と面接、集団行動と自由遊 び、というような学校もめずらしくはありません。
巷では、まことしやかに「子どもの背丈ほどのペーパーをしないと、どこの学校にも合格は できない」などと言われていることを聞くたびに、いったい、誰がそんな心ない、根も葉もな いウワサを流したのだろう・・・と悲しくなります。

ペーパー学習は、「子どもの理解力」を知るための、一つの手段にすぎません。
にも関わらず、毎日必死に親子でヘトヘトになり、たくさんのペーパーを解かせ、訓練的に多 くを解かせることで問題に「慣れ」させ、理解の上ではなく、「慣れ」によって問題が解ける ようになっていくのでは、子どもの理解力、表現力が育ったとは言えず、本末転倒です。
 ウワサに翻弄されず、賢く、楽しく準備をして、我が子の力を伸ばしてあげましょう。